講演:「介護予防サービス実施における事業者の視点」
講師:神戸学院大学総合リハビリテーション学部
   助教授 備 酒 伸 彦 氏
 
 
●「介護予防」という言葉の怖さ à 介護予防の方法論は未確立
 ○正しい日常生活援助 = 介護予防に果たす効果が大きい
 ○介護の現場では、ADLにこだわった方法論の介護予防を実施すべき
 ○「介護」とは、生活の支援であり、治療することではない
 
●「サービスの質」の議論
 ○サービスの「目に見えない壁」を壊すことの必要性
   á「介護」とはこのようなものという考え方 = 「介護は介護」という感覚
 ○サービスを発想する時の考え方を変える必要性
   á「介護は介護」ではなく、「普通」との間の壁をなくした「介護」の視点が必要
       =「人」を招く、もてなす発想
 
●介護予防のための重要なポイント
 ○車いすのセッティングの3ポイント á 好ましい座位姿勢
  @フットプレートの高さ調整
    á 高さを調整して、普通に座った時に、ひざの後ろの大腿後面と座面の間に指が
     1本か2本入る程度
  A座面の工夫
    á 座面に同じ大きさの板を乗せ、その上に低反発クッションを置くことにより、
     安定性が増す(側方へのズレ防止効果)
  B背張り
 ○好ましい座位姿勢の維持 á 立つ動きにつながる = 重要な介護予防の視点
 ○足底を地面に着床させる á 足底から加重刺激により反射が働くようになる
 ○介護予防で大切なこと = 日々のケアをしっかりとすること
 ○必要なものを現場からつくり上げる á 介護現場におけるデータ蓄積が大切
 ○連携がうまいいかない場合には、自分から変わってみることが大切
 ○介護に携わる職員は、障害のある高齢者の代弁者としての意識が大切
 ○介護予防事業、地域支援事業で大事な事柄 体操をすること
   = 継続的に健康な暮しができるよう行動変容を起こす来す
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                     話やアクション
 ○「信頼」の2つの側面
  @意図に対する信頼
  A技術に対する信頼
 ○「食事姿勢」の重要性 = 誤嚥防止のため(背もたれ付き椅子、テーブルの高さ)
 
●介護サービス関係者が今考えるべき事項
 ○「アセスメント」=抽象的な出来事に客観的なデータを与えること
 ○アセスメントのない評価、伝達は不可能 à 現在の介護現場で繰り返されている
 ○アセスメントを重ねて行っていくことが大変重要となる
 ○介護関係者の代弁者としての意見 = 強い影響力
   á それだけに客観的なアセスメントと記録に基づいた発言が必要
 ○介護に関して、量的な研究だけではなく質的な研究を行う必要性
 ○筋力、関節稼働域、反射等の要素 á 関節が動くという運動
       á この運動が集まり歩くという基本動作や行為が成される
   一部分の力が突出して強くなることにより、歩くという行為に危険性が生じる
 ○介護の中では、日常のADL自体を高めていくことが大切 á 介護の得意分野
 ○介護職員は、日常のサービスの中でADLを高めていくことに誇りを持つべき
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例えばデイサービスで、しっかりと「座る」ということを一つの運動として
捉え、評価、アセスメント、活動内容の記録(写真を含め)を行う。これらの事
柄を積み重ねて行くことが必要
 
 ○利用者にとって介護予防は押しつけられて行うものではない。
 ○介護における当たり前の善意は、必ずしも利用者にとって善とは限らない
 ○まずは本人の意向を確認することが必要
 
   アセスメントは、真実を見聞きしたことに客観的な評価を与えることである
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         介護予防の方向性も見出せる